今日はラクダの日だ。戸田さんに毛布を借りてお尻の防御に努めた。今日はジロウだ。ジロウは疲れていてもガクンとすることはない。ラクダによっては小石につまずいてガックンと揺れることがあるので油断は禁物だ。ラクダとの付き合いは2日目に事故があってからは何事もなく過ぎている。午前の15キロは穏やかな天気の中でちょっと肌寒さを感じながら過ぎていった。
午後はなかなか休憩がこない。最初の休憩が10キロ地点だった。こうなるとラクダ乗りは「楽だ」などと冗談も言っていられない。尻は痛くなるし、腰も痛くなってくる。体を右に曲げたり左に曲げたり、前に重心を掛けたり、後ろに傾けたり。挙げ句には禁止となっている鞍への足上げもときにはするようになる。
午後の2本目も10キロ歩いた。前方に道班の塀が見えてきた。大きな橋を渡ると急な坂道になった。ラクダは完全にバテている。白い泡を吹き、悲鳴をあげて止まってしまうやつも出てきた。坂をようやく上り詰めると大きな広場があって、自動車が数台止まっていた。
大きな道班の事務所で、門を入ると左側に果樹園が整備されていて、ナシやナツメなどが実をつけていた。事務所までの広い通路の両側にはヒマの花が咲いていた。この実を絞ってヒマシ油を作る。下剤になるし、こちらではエンジンオイルに使うとも聞いた。ピンクの芙蓉の花がきれいだ。ここにもマリー
ゴールドが咲いていた。
大きな庭にはコンクリートのバスケットのコートがあった。晩ごはんも、夜の寝床もこのコートの上ということになった。